ガザに生きる人々は

(ヨルダンから死海を挟んで臨むイスラエル。現地の人はOccupied Paletineと呼んだ)

 「もうすぐご飯の時間だから先にお風呂に入っておいで。」そう言われると、子どもたちが渋々テレビを消して温かいお風呂に浸かり、上がると出来立ての晩ごはんを食べます。音楽を流しながらおしゃべりをして、食後にどんな番組を見るか話しています。ここから遠く離れ、どんな夜を過ごすのでしょうか、パレスチナのガザ地区に住む子どもたちは。イスラム組織ハマスを打倒するためと、イスラエルによる空爆が始まってからガザは医療も電気水道も不十分で崩壊状態。私の日常との落差に言葉を失います。

 独身の頃、ヨルダンを一人で旅しました。死海を臨める場所に来ると、対岸に見える土地をヨルダン人は「Occupied Palestine(占領されたパレスチナ)」と呼び、決してイスラエルと言いませんでした。治安はとても良く、何人もの現地の方から「ウェルカム トゥ ヨルダン」と笑顔で話しかけられました。いっしょにバス停に居合わせただけなのにコーヒーをごちそうしてくれた年配男性もいました。その他にも旅した国の中ではモロッコ、インドネシア、エジプト、トルコ、UAEなどがイスラム教の国です。どの国にも女性や子ども、年配の方がいて、イスラム教徒も私たちと同じように、大切にすべき毎日を生きている。それが現地を歩いての実感でした。

 

 浄土真宗では浄土を真の宗とする、つまり浄土が中心に据えられるべき世界であると受け止めています。その浄土とは誰もがひとりの人間として尊重される世界です。人種、言語、世代、性別、宗教、どんな違いがあっても浄土の教えの前では平等ないのちで、尊い存在として尊重される。それが浄土の教えであり、仏さまの願いなのです。そんな当たり前のようなことが、当たり前ではない場所がある。穏やかな夜を過ごして温かい布団で眠り、明日を迎えることが、当たり前ではない人がいる。ガザに生きる人々にいのちの尊厳を、そう願い、忘れずに、ガザの人々が当たり前を取り戻すことができるよう何かできることはないか、私が送る日々の中で考えていかなければなりません。

アクセス

〒950-0992

新潟市中央区上所上1-11-5

Tel: (025)283-5461

金宝寺

お問い合わせ

Tel:(025)283-5461

Fax:(025)283-5460

Mail:so-dubon1@hotmail.co.jp

ホームページに関するお問い合わせは上記のMailにお願いします