年始の粗品は水害があった村上の蕎麦です

 年に何度か、頭痛に苦しむことがあります。薬を飲むと痛みは薄れるのですが、数日続くことも珍しくありません。ある朝、目が覚めると頭が痛かった私は、薬を飲んで月参りに出かけ、伺ったお宅で正信偈をお勤めしてから、頭痛薬を飲んできたことを話しました。すると御門徒さんが、「私も若いころから頭痛持ちで、今でもときどきあります。薬を飲めばスーッとするのですが」とおっしゃいました。それからしばらくおしゃべりをして、次のお宅に向かいました。すると頭痛の痛みは変わらないはずなのに、辛さが和らいでいることに気づきました。それは自分の気持ちを理解してくれる人がいると知ったこと、独りぼっちではないのだと気付いたこと、つまり心に寄り添ってもらったからなのだと思います。

 気候変動の影響もあってか、毎年様々な災害があります。金宝寺では東日本大震災から、全国各地の被災地の品を、年始とお盆にお参りにいらっしゃった方への粗品として、用意してきました。地域のお店の売り上げに貢献できればという思いもありますが、それ以上に、甚大な被害を生んだ災害で大変な体験をされた方のことを思い、できるだけ寄り添いたいと考えているからです。ボランティアのために現地へ赴いたり、定期的に寄付をしたりできればいいのですが、簡単なことではありません。様々な苦しみがあったであろう被災者を支援したいという気持ちはあっても、時が経つと忘れてしまいそうになることすらあります。粗品とする被災地の品を考えることは私にとって、災害を振り返り、そこに生きる方のことを想像する大切な機会です。家族で相談し、今年の年始は昨夏、豪雨による水害に見舞われた村上市の蕎麦を用意しました。地元の藻塩を練り込んだおいしい蕎麦です。金宝寺へ年始に来てくださる方と、村上のこと、そこに住む方のことをお話ししながらお渡しする、それもひとつの支援だと思っています。

 

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